【インドネシア株】外貨建での株取引の注意点について
せっかくインドネシアにいるし
インドネシアの株を買いたい。思い入れもあるし。
ということで下記簡易分析を基に買ったのだが…
インドネシアルピアが安い…
2018年に入り、米国・欧州の利上げムードに伴い新興国通貨が軒並み下げており、
赴任するまでその存在を知らなかったインドネシアルピア(IDR)も当然その影響を受けている。
去年(2017年)は平均で1 IDR= 0.0084 JPY 程度であったが、
2018年8月現在、1 IDR = 0.0077JPY である。
これは円から見て、ルピアの価値が1年で9%近く下落していることになる。
インドネシアルピア/円(IDR/JPY) :外国為替 | マーケット情報 | 楽天証券
外国からの旅行客など他通貨が中心の考えであれば、ルピア建で安くモノが買えてお得という考えになる。
ただ私の場合、「IDR建インドネシア株式」を考えると、そう楽観的にもなっていられない。
外貨建株式取引のルール
外貨建で株式を買う際、
外貨購入レート=TTS(Telegraphic Transfer Selling rate :外貨購入・預入レート)が適用される。
これにより、円建だと想定より高くつくことになる。
上記2017年の1 IDR= 0.0084 JPYの際には、TTSは 1 IDR= 0.0086 JPYだった。
また、当然、外貨建株式を売る際は外貨売却レート=TTB(Telegraphic Transfer Buying rate, 対顧客電信買=外貨売却・払出レート)が適用される。
現在の1 IDR= 0.0077 JPY だと、おそらく1 IDR= 0.0075 JPY程度になるだろう。
つまり2017年にインドネシア株を買って2018年に売ろうとした場合
為替レートとTTBを考慮すると、13%近く株価が上昇していないと損をすることになる。(加えて売買手数料も発生する)
そんなことはそう簡単には起きないだろう。
〔追記〕
以下のブログでインドネシアルピアのスプレッドについて詳しく説明していた。
インドネシア株を買わない方が良い理由 | Matsukaze.AI
結論
長期的に見れば株価自体は上がっていく(はず)なので、大した額でもないし、
新興国通貨の回復を待ちホールドするしかない。
トルコリラを保有している友人は大打撃を受けているようなので、
それよりは幾分マシと考えたい。